2010年短期留学レポート

寮生活

寮の台所で

今回、私たちは労働・社会関係アカデミーの隣にある寮にて一ヶ月を過ごしました。 私たちが暮したのは四階(正確には五階)ですが、この階には私たち以外にも留学生がいました。 部屋には最大でも五人が同時に住めてトイレと風呂が備わっていますが、暖房は別の所で制御されています。なお、部屋には何かしらの問題があって面倒でした。

食事は朝と夜は自炊ですが、昼は食堂で食べていました。学校から徒歩10分程度の場所に食料品店があるので、そこでパンやパスタなどを買うのですが、パンは20ルーブル(ほぼ60円)もあれば買える程に安いです。ただし、非常にカビ易いので数日中に食べないと悲惨な目に遭います。

授業について

授業風景

一番多かったのが絵を見てその絵について話す、またその登場人物を演じるなどの授業で、自分がどれだけ沢山の表現が出来るのか、難しい単語を調べて使うよりも自分の出来る範囲で簡潔に伝える方が相手にも自分にも分かりやすいという事が分かりました。

単語は歌やダンスを取り入れながら覚えていきました。詩や歌も幾つかやり、授業の終わり頃には詩を4つと歌を9つ覚えました。

全体的には教科書を見たりする時間は少なく(かわりに宿題は多かった!)椅子に座っている時間の方が短かった様に思います。授業が毎回パワフルだったので、途中休憩をはさんでの1日約4時間の授業でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。

前日に憂鬱になる事もなく、毎回楽しく授業を受ける事が出来て良かったです。

観劇について

劇場の客席で

今回の短期留学で、モスクワではバレエとサーカスを、ペテルブルグでは民族舞踊をそれぞれ観ることができた。日本では一般的にバレエやオペラを観劇する際、「改まった場」という認識で服装に気をつかうものだが、留学中の観劇は全て普段着だった。

ロシア人を見ても、正装している人より普段着の人の方が多く、中にはこれから雪山にでも登るのか、と思う様な格好をしている親子もいて、早くも洗脳されてしまった私は、めかし込んで観劇する日本人は大袈裟なのだろうか、と少し恥ずかしくなってしまった。

日本ではお堅いイメージの舞台芸術も、ロシアでは映画館に行くのと変わらない感覚で親しまれているようで、特別ではないそのさり気なさが、かっこいいなぁと思った。

サンクトペテルブルグの観光について

私たちは3月11日から3月13日まで、三日間サンクトペテルブルグを訪れました。ペテルブルグにはモスクワから寝台車「赤い矢号」で行きました。ペテルブルグの第一印象はモスクワと比べると西洋風の街並みで、まるでヨーロッパの国を訪れたようでした。ピョートル大帝が西洋化を目指して建てた街であることは納得できます。

観光はすべてバス移動でした。現地のガイドさんの日本語がとても上手で驚きました。一日目は最初に「ペトロパヴロフスク要塞」を訪れました。この場所はうさぎ島と呼ばれ、ピョートル大帝がスウェーデンとの戦争のために建てたそうです。要塞の中ではピョートル大帝の像を見て、「ペトロパヴロフスク聖堂」の中の見学をしました。

次に「エルミタージュ美術館」を訪れました。エルミタージュはとても大きく、緑色の美しい建物でした。エルミタージュには無数の絵画コレクションが展示されており、イタリア、フランダース、オランダ、スペインの美術だけでも一流の絵画を見学できます。見学時間が2時間程でしたので、とても全てを見ることはできませんでした。

エカテリーナ宮殿にて

二日目は「エカテリーナ宮殿」を訪れました。この宮殿はピョートル大帝の妃、エカテリーナ一世のために建設されたものです。外観はエルミタージュに似ており、色は青色でした。宮内にはとても美しい部屋がたくさんあり、その中でも「琥珀の間」はすばらしかったです。午後も観光の予定でしたが、雪が降ってしまったのでホテルに戻りました。

三日目は「イサク聖堂」「カザン聖堂」「血の上の教会」の見学をしました。「イサク聖堂」はとても大きい聖堂で、世界で最も大きい教会建築の一つだそうです。中ではすばらしいキリストのステンドグラスを見ました。「カザン聖堂」はとても厳かな教会でした。中は写真撮影が禁止で、熱心な信者たちがお祈りをしていました。最後の「血の上の教会」はアレクサンドル二世が暗殺された場所に建てられた教会です。外観はモスクワの赤の広場にある「ヴァシーリー寺院」によく似ていました。ネフスキー大通りから見る「血の上の教会」は大変素晴らしかったです。

以上がサンクトペテルブルグ観光の感想です。三日間という短い時間でしたが、見ごたえは十分でした。またモスクワと比較しても違いがたくさんあったので、大変興味深い街だと思いました。

モスクワについて

雀ヶ丘

モスクワに行ったら日本の素晴らしさが再認識できた、という投書を新聞で読んだことがあります。日本ではまずありえない接客態度や、ドアの開閉の情け容赦ないメトロが苦痛でしかない人もいるのでしょうが、むしろ私はそんなところが気に入りました。いっそ、すがすがしかったです。

お土産物屋で

なるほど衛生的とはとても言えないし、寮に備えつけの湯沸かし器を30分ほど半泣きで洗い続けたりもしましたが、慣れてしまえば諦めがつきました。むしろ日本が神経質すぎるのだと思います。こちらがもたもたしていたせいで、映画館のレジの店員に怒鳴りつけられたことすら、いい思い出です。その時は焦ってしまって、有り金全部払いますから許してください、と日本語で口走りそうになったものですが、次はロシア語で対抗できるよう励んでいきたいです。