通訳ガイド試験対策コース

通訳ガイド試験(正式名称は「通訳案内業試験)に合格するためには、特別な勉強法と訓練が必要と言われています。本校では、過去何度か受験コースを設け、その参加者の中から合格者を数多く輩出しています。
このコースでは、週2回の授業があり、月曜日はネイティヴスピーカーのロシア人講師が担当し、水曜日は日本人講師が担当し、授業をすすめていきます。

2015年度合格者の体験談を掲載しています。
  • 期間:2016月10月12日(水)〜2017年6月28日(水)(全60回) 開始日変更
  • 時間:月、水の18:30-20:00 (祝祭日を除く)
  • 講師:
    • 月曜日 ロシア人講師 ガリーナ・オジェレーリエワ 30回
    • 水曜日 日本人講師 村越律子(NHK放送通訳) 30回
  • 受講料:216,000円
  • 教材費:プリント教材 ※受講料に含まれます。
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「通訳案内士国家試験」とは

外国人に日本を紹介案内する通訳としての受験者の外国語の学力、会話力、一般常識の水準をテストするものです。試験は第一次(外国語・日本語による筆記)、第二次(口述)、2回行なわれます。

受講対象者:

  • ガイド試験にチャレンジしたい人
  • 現在仕事でロシア語を使っているがよりスキルアップしたい人
  • 将来ロシア語のプロを目指す人

など少なくとも4〜5年の学習歴があり大学のロシア語学科卒業程度の学力を持っていることが必要。

授業:

通訳ガイド試験受験希望者を主眼とするコースですが、広くプロを目指す人のためのスキルアップのコースとします。通訳・ガイド・翻訳を含め、どんな分野の仕事をするにも前提となる一般的語学力を再点検し、文法知識、読解力、リスニング等、ロシア語の運用能力を総合的に高めることを目指します。ロシア人の物の捉えかた、日本語の発想との違いなどについても触れ、日常の表現を通して、ロシアの文化を理解していきます。

 

2015年度通訳案内士試験合格者の方から講座の感想をお送りいただきました。

2015年度、ロシア語の通訳案内士合格者10名のうち、6名が当校の受講生でした。そのうちの2名様より当講座の感想及び合格までの道程をお送りいただきました。

体験談1
■月曜日、ガリーナ先生

明るく朗らかで日本に精通した先生の下、会話やガイドの視点を重視した授業が行われます。
内容としては、まず日本の伝統に根差した、年中行事、スポーツや食べ物などの露訳の練習です。
露→和訳に比べ、おろそかになりがちな和→露訳作業を大量にこなす中で、通訳・翻訳に必要な心構えを学びました。
例えば直訳して、先生に「そんな表現は存在しません」とバッサリ切られると、自分が意味ではなく、単語を無理に訳そうとしていたのだと思い知ります。そして意味を正確に伝えるには、まず日本語できちんと理解できていなければ無理です。そんな当然のことを自覚させられますし、今まで日本人として無意識に受け入れていたことに、興味が湧いたりします。
プレゼン練習も、その意味で刺激的なものでした。毎回、上記の露訳と共に宿題として、スピーチ原稿を準備します。大体三〜五分くらいの量でしょうか。二次の口述試験対策に、テーマは日本の歴史や観光地などです。
実力向上のため重要なポイントは、できるだけ自分の言葉に置き換え、原稿を「読まない」ことでした。ネットから拾ってきた文を一時的に暗記しても、馴染みのない表現は定着しませんし、いざという時出て来ないと思います。
またこの授業では生徒同士の交流が生まれやすいので、情報交換をしたり、モチベーションの向上にも繋がります。

■水曜日、村越先生

厳しさの裏で実はツンデレな先生の下、文法や読解を重視した授業が行われます。
ロシア語学習も中級程度を越えると、「なんとなく」で流してしまう理解が多くなりますが、その細かい点を埋め、総合的かつ実践的な力を高められる授業です。
例えば、「мочь」「уметь」「сметь」の使い分け、なぜ「дверь открылась」は「ドアが開けられた」と受け身にはできないのか、等々。目から鱗的な知識がポンポン出て来るので、授業中無駄な時間が全くありません。
読解のテキストは、その時集中的に学んでいる文法事項によっても変わりますが、授業を無駄にしないためには丁寧な予習が必要となります。量も少なくはないので、他の試験勉強含め、自宅学習の習慣化が大切です。
またもう一点、先生が重視する練習として、テキストの音読が挙げられます。
速く、発音とイントネーションに気をつけつつ、更に速く読むこと。授業中、隣に立つ先生に徹底的にご指導頂くことも度々ありますが、そうなっても恥ずかしがったり、めげたりしないで下さい。それは全て先生の愛です。
先生は言語学者であり、通訳・翻訳のプロフェッショナルなので、時折話される現場ならではのエピソードも興味深いです。先生はよく、プロを目指すなら言葉に対する反射神経を鍛えるように、と仰っていましたが、頭でっかちになりがちな語学学習において、その大切さを痛感しました。
最後になりましたが、先生お二方、またロシア語学院には大変お世話になりました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。

体験談2
■学んだこと

9ヶ月間、毎週2回、月曜日と水曜日の授業を通して得たものは、試験の結果だけではない。「ロシア語道」とでもいえるようなロシア語学習の方法・心構えを学んだ。それは例えば、漠然と知っている気分になっている文法や単語に白黒をつけ体系的な知識として身につけることであったり、自分の目の前には、未知の領域がまだまだ広がっているのだという意識を常に持つことだったりする。むしろ、こうした必要性を痛感させられたことが、私にとって最大の収穫だった。

■ガリーナ先生の月曜日

話す・書くことに重点が置かれ、あるテーマについて受講者が順番に意見を述べたり、皆が同じ日本語の文章の露訳を黒板に書き出したりすることで毎回授業は進んだ。ガリーナ先生は、すべての解答を丁寧に添削してくださるのだが、この時に参考になったのが、他の人の解答例だ。自分では思いつかなかった表現に出くわすし、他の人が間違えた箇所もまた、自分のミスのように記憶に刻み付けることができたからだ。間違えたことは記憶に残る。この授業で私が自分に課したことの1つが、他人のミスも含め、同じミスを次の授業で繰り返さないということだ。テーマを変えながらも同じ形で授業が進んだおかげで、この試みはうまく機能したと思う。
また、よく使われる動詞と副詞の組み合わせや、ロシア人が実際に話す自然な言い回しなど、実践に役立つ表現をいくつも教わった。これは一次試験だけでなく二次試験の対策にもなった。

■村越先生の水曜日

文法をここまできっちりと深く、背景や根拠まで説明してくださる先生には初めてお会いした。「なるほど、そうなのか!」と驚きを伴う発見が毎回たくさんあり、それを1つでも落とすのがもったいなくて必死でノートに書き込む。一瞬の気も抜けない90分で、終わる頃には脳が疲れている。しかし、もやもやとしていた理解が、先生の説明でパッと鮮明になる感覚は爽快だ。
文法と並行して文章読解もやる。なぜ完了動詞ではなく不完了動詞が使われているのか、この表現の裏には筆者のどんな意図が隠されているのか。高い意識を持って文の構造を読み解き意味を読み込むことを怠っていると、ロシア語の上達はストップしてしまう。これは非常に印象に残っている先生の教えだ。自然と、授業の回を重ねるごとに、難しそうな文章を読むことへの抵抗感が減り、ワクワクしながら挑む気持ちが取って代わるようになった。そして読むスピードは速くなった。これが受験の際、大いに役立ったのは言うまでもない。

■受講を終えて

試験対策は、講座のノートや配布資料を最初からじっくり見返せば足りる。実際、9ヶ月にわたる講座のノートには膨大な情報が詰まっていて、真剣に復習しようとするとかなりの時間がかかる。これを繰り返し学習して自分のものにできれば、試験対策はもちろん、ロシア語力を底上げすることができる。私は、試験には合格できたが、まだノートの中身をすべて習得できてはいない。このノートは永久保存版。これからも幾度となくページを繰ることになるだろうと思っている。

 

2007年度通訳案内士試験合格者の方から講座の感想をお送りいただきました。

体験談1 通訳ガイド試験の過去問を1割しか解けなかった私が合格!!

昔留学していたのと、職場でロシア語を使うことがある私は、ガイド試験を目指す前の三年前までは「いざというときはロシア語で食べていけばいい」などとおこがましい自信を抱いていました。しかしその勘違いのおかげで、本当はロシア人幼稚園生にも満たないロシア語力で「通訳ガイド試験」という合格率一ケタ台の試験を受けようと思えたのでしょう。決意が固まり、とりあえず過去問をといてみたところ唖然。一割もとれていないのです。藁をもつかむ思いでロシア語学院の門をたたきました。 村越先生とガリーナ先生。すばらしい先生方に恵まれました。

村越先生はプロの通訳として第一線で働かれ、ロシア語の学者としてもすばらしい方で、即戦力につながる生きたロシア語を教えてくださいました。また先生は「文法をおろそかにしていると、いつかぼろが出る」と、文法に関しても、どの参考書にも載っていない内容を毎回教えてくださいました。

ガリーナ先生はロシア語独特の言い回しや、日本人が間違えがちなロシア語の表現などを教えてくださり、また、誰もが不得意とする露訳については授業で訂正した後にその訳を授業時間以外のご自宅で最終的なスペルチェックを丁寧にしてくださいました。

1年目は授業についていくのがやっとであっという間に過ぎていきました。そして試験は不合格。そのころあらためて過去問を解くと正解率は20%くらいでした。これは村越先生の授業で和訳のコツを教えていただいたおかげでした。少し伸びたのがうれしくてあきらめずに二年目もガイドコースをとりました。この時期は試験に受かることはほぼあきらめて、ただロシア語の基礎知識を身につけられればよいと思っていました。

しかし2年目のゴールデンウィークに妊娠。つわりがひどくて授業へも行かれなくなり、試験も気分が悪い中で受けました。つわりもすっかりおさまったころ、合格発表があり、自分は当然不合格。1月に出産し、子育ては思ったほど甘くありませんでした。3時間おきの授乳、産後の体力の低下、勉強どころか、子供と自分のことでいっぱいです。「もう試験はあきらめよう」と思ったこともありましたが、邦文が合格していることもあり、子育てを理由にロシア語をあきらめるのはしっくりこなかったので、子供が寝た5分の間でも単語を覚えたり、日本に関するロシア語の文章を翻訳したりしました。しかし正直量をこなすことは無理でしたが、少なくてもロシア語に触れないよりもモチベーションのキープにつながっていたと思います。

4月仕事復帰とともに子供もリズムが出てきて何時間か続けて眠るようになりました。また、主人にも試験を受ける旨を申し、週末の一日「ロシア語デー」を設けて子供の面倒を見てもらいました。久しぶりにロシア語と向き合って勉強することになり、新鮮で夢中になりました。しかし当然時間は限られています。そこで、その限られた時間内にできる試験合格のための最低限の勉強に絞ることにしました。まずは去年までの授業の和訳をもう一度見直し、「ハロー通訳アカデミー」という通訳ガイド試験のための専門学校で販売している「ガイド試験用の300選」という単語帳を英語からロシア語に訳してこれを暗記しました。暗記の際にスペル間違えをしないよう気をつけました。朝の4時に起きて子供が起きる7時までと夜の9時から11時までを勉強時間に充てました。そして11月の発表で合格。

絶対に落ちていると確信していたので二次の勉強はそれから始めました。試験までの3週間、これまでの過去問題を露訳し暗記しました。また直前にガリーナ先生の個人レッスンを受けました。この授業のおかげで、場なれできたと思います。この時期は主人やおばあちゃんに土日子供の面倒をお願いし、3週間ずっとロシア語漬けでした。その成果もありついに「通訳ガイド試験」合格しました。

学院に通って、すばらしい先生方に会うことができ、試験を目指したおかげで、正確に意識して語学を学ぶ大切さを教わりました。これは試験に限らず語学学習全般に必要なことだと思います。今、ロシア語が伸び悩んでいたり、ロシア語通訳になりたいと思っている方々、ぜひガイド試験を目指してください。この資格を持っていると仕事にもつながりますし、なによりも、本当に実力もつきますよ

体験談2 ただ実践あるのみ!!

去年2月に「通訳ガイド」最終試験の不合格の通知を受け取った時は、さすがにがっかりしたが、 「当然だ」とい気もした。前年12月初旬の試験直前に家族の緊急入院があり、自身も試験当日の 体調は最悪で、ロシア語での試験官とのやり取りの際,集中力が持続できなかった。疲労と緊張がピークに達していて、ガイドに必要とされる「にこやかな笑み」と「落着き」からは程遠い状態にある自分が分かっていたからだ。

でも,「家族のせい」、「体調不良」を口実にしてはどんな仕事もプロとしてはやっていけない、と 気を取り直し、去年の4月から東京ロシア語学院に通うことにした。再チャレンジのチャンスがある 12月の最終試験に向けて、今度こそ「体調を整えること」と「ロシア語での自然で滑らかな会話」に 少しでも近づけることを目標に据えた。

月曜日のオジェレーリエワ先生の「通訳養成講座」(これはコースの途中から)、木曜日の村越先生の「レベルアップ上級」と土曜日のオジェレーリエワ先生の「上級会話」(これらは最初から)の三つに出ることにした。週三回はさすがに予習がきつかったが、4ヵ月をともかく乗り切り、10月の新学期からは 木曜日の村越先生の「レベルアップ上級」と土曜日のオジェレーリエワ先生の「上級会話」を継続して 受講することにした。

「養成講座」では、日本の事物をロシア語で表現する訓練が大いに役立った。  「レベルアップ」では、ロシア語に対する「美意識」(というと大袈裟のように聞こえるかもしれないが、 少なくともそういう意識をロシア語に対して持つことの大切さ)を先生から叩き込まれたように思う。 「会話」では、ロシア人の先生を前にして、「間違えることを恐れず」、「恥も外聞もなく」、しかしカタコト ではなく文章として、ロシア語で表現しようと努めた。オジェレーリエワ先生を「ガイド試験」の際のロシア人の試験官に見立てて(というと、先生に対してたいへん失礼かもしれないが)、毎回授業に臨んだ。

こうした努力の甲斐あって、幸いにも今回、再チャレンジで合格することが出来た。  「通訳ガイド」の仕事も、「場数」を踏んで、いろいろな経験をしてみて初めて「本物」になることを 考えれば、これからが「本番」だろう。「ただ実践あるのみ」、そのことを肝に銘じて、これからも精進して いきたい。

最後に改めて、オジェレーリエワ先生と村越先生に、心から感謝の意を述べたい。

2006年度通訳案内士試験合格者の方から講座の感想をお送りいただきました。

独学でのロシア語学習に行き詰まりを感じていた私は、2005年10月からのガイド試験対策講座に申し込み、それから約半年間、週に二回、授業についていこうと必死に努力しました。その結果、いつかは受かりたいと思っていた通訳ガイドの1次試験に何とか合格することが出来ました。自分では合格できたことが未だに信じられないのですが、講座の予習、授業への出席、復習を頑張ってやりとおしたことで、知らず知らずのうちにロシア語の力が上がっていたのかもしれないとも考えています。授業は質、量ともに大変に充実しているので、ガイド試験を目指す人だけでなく、総合的にロシア語の力を伸ばしたいと考えている人にもお勧めだと思います。これから私が受けた授業の内容を簡単に記します。

月曜日はロシア人のガリーナ・オジェリェーリエワ先生による授業で、文法問題、新聞記事の読解、日本事象のロシア語での説明、イディオム、ロシア語作文等多岐に渡る内容を満遍なく学習しました。授業の進度は私にとっては非常に速く、毎週ヒーヒー言いながら予習をし、授業に臨んでいました。この授業で特に役に立ったのは作文でした。ガイド試験に出題されそうな日本に関する作文を数多くこなし、先生に添削していただいた物を何度も復習しているうちに、作文力はかなりついたように感じています。また、日本的事象をロシア語で説明する能力はガイド試験では必須なので、この点でも非常に役に立ちました。

水曜日は村越律子先生による授業で、文法と読解をじっくりと学習しました。文法は、完了体・不完了体の使い分けや、接頭辞のついた動詞についてわかりやすく教えていただきました。そのおかげで、あやふやだった完了体・不完了体の使い分けが以前に比べて自信を持って出来るようになり、覚えるのがウンザリだった接頭辞付き動詞も体系的に理解し、意味がとれるようになりました。読解については、初めの頃は内容が難しく感じられ、予習にも非常に時間がかかったりしていましたが、授業を受けているうちに、文の構造についての理解が深まり、複雑な文章でもトンチンカンな和訳をすることもなくなったように思います。授業の具体的内容は私が受けたものとは今後変わっていくこともあるかと思いますが、この講座を半年間頑張って受け続ければ、ロシア語の力が格段に上がることは確実です。週に二回授業はありますし、予習・復習は正直しんどいですが、ロシア語のプロを目指して本当に力を伸ばしたいと考えている人にはうってつけの講座だと思います。