実藤正義館長講演会 ロシア語との一"語"一会 (2013年1月26日開催)

館長講演会・1

2013年1月26日(土)東京ロシア語学院ホールで、図書館HPでの館長ブログが60回を超えたことを記念して実藤正義館長の講演会『ロシア語との一"語"一会』を行いました。

北は北海道から南は長崎まで60人の聴衆を前に、今や異次元にも感じられるソ連での学生時代の話と長いロシア語との付き合いの中でのユニークなロシア語論が語られ、暖かい教室の中、和やかな時間が流れました。

館長講演会・2

第一部「60年代ソ連に生きた私の青春」では、世界の国々から留学生を受け入れたモスクワ・ルムンバ大学での学生生活、こってりとマルクス主義を教え込まれた資本論の学習、生産と社会生活と結びついた経済学の学び、農業経済実習として滞在したキシニョフとトビリシの町での体験、そして何よりも忘れ難い北カザフスタンのツェリノグラドとシベリアの奥地の夏休みの学生建設隊への参加の体験談等、実藤先生だからこそ語れるソ連時代の困難だけれど評価される良い面もたくさんあった生活を朴訥に語ってくれました。

60年代末から70年代にかけて世界は大きく揺れ動き、その時代を「ソ連人」だけではない各国(特に第3世界)の留学生と共に学び考え労働した体験こそが、実藤先生という穏やかで優しいけれど芯のぶれない誠実な人柄を鍛えたのだと感じさせる講演でした。

★第一部の講演の書き起こしはこちらからご覧になれます。★

館長講演会・3

第二部「ロシア語に出合った、学んだ、教えた、そして・・・」は意表をついて、比較言語学を志す人にはロシア語はとてもとても適した言語、何故なら文法にも語彙にも古い形がそのまま残っていて現在も使われているからという論証から始まりました。ここの部分はレジュメが欲しかったかも。

また、日本語と比較しながら言語的意味類似性の発音上の指摘や、自身と人・ものとの関係が複数形を通して見えてくる、固有名詞の表記、そして語順の問題など興味が尽きません。

最後にオクジャワを弾き語り、楽しい新年会に席を移しました。

●館長ブログ100回までの冊子版は(那須の植物のカラー写真付き)を2,000円でお分けしております。お気軽にご連絡ください。

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