ロシア語をはじめましょう

学院で学んだ方々の感想

<1>東京ロシア語学院の本科でロシア語を学んでいて印象に残っていることは、いつもテクストを声に出して読むようにと言われていたことです。それまで自分は外国語の勉強で音読はあまりしておらず、その重要性を意識することもありませんでした。実際に音読をしてみると、初めはうまく読めず、理想とのギャップに落胆し、すぐにやめたくなりました。それでも同じ文章を10回、20回と声に出して読んでいくと、少しずつ詰まらずに読めるようになっていき、目で単語を追うよりも早く口が動くようになりました。そして、音が意味として頭に入り、日本語に変換しないまま内容が理解できていることに気がつきました。これを実感した時、先生方が言っていた音読の重要性というものを理解しました。またロシア人との会話の中で、何度も音読した表現が意識せず口から出た時、その有効性を実感しました。

<2>私はロシアの歌が好きで、色々なロシア人歌手の歌をよく聴いていました。ロシア語を学びたいと思った理由の1つに、歌詞を理解したいという思いがありました。ロシア語を勉強し、少しずつ単語を覚え、文法を学んでいくと、今まで聞いていた歌が単なる音の連なりでなく、所々、意味をもった塊として聞こえるようになりました。そのような変化に気づくと、自分の成長が感じられ、勉強に対するモチベーションも上がりました。好きな歌を口ずさんでいると、単語やフレーズを自然と覚えることもできて、語彙を増やすのにも役立ちました。好きな歌を活用することは私にとって有効な勉強法になりました。

<3>学院本科で1年位ロシア語を勉強すると、ロシア語で自分の意思を伝えられるようになります。私が学んでいたクラスは皆積極的で、休み時間も誰かがロシア語で話し始めると、他の人もロシア語で話したりと、身近でロシア語を実践できる環境がありました。間違えながらもロシア語をたくさん口にすることで、話すことへの抵抗感や間違えることへの恐怖心もなくなっていきました。間違いを恐れて話さないより、間違える方が得るものが多いということも実感しました。授業中も、間違えても恥ずかしくない雰囲気なので、臆せず話すことができ、リラックスして授業に参加することができました。

<4>学院に入ると毎日ロシア語に触れる生活になり、自然とロシア語の力はついていきます。定期試験で成績は出ますが、ロシア語を使う機会は授業中だけだったので、実際に自分がどれ位ロシア語を使えるようになっているのか、本当のロシア語運用能力は分からずにいました。そうした中、1年の春休みにモスクワ短期留学に参加しました。3週間ロシアで生活してみると、学院で学んだロシア語が、生活の様々な場面で使えることに驚きました。また自分自身が状況に応じて、必要な表現を適切に使えていることに気づき、嬉しくなりました。一年間学院で学んだロシア語が、しっかり自分のものになっていることが分かり、学院の教え方が実際にすぐに役立つものであることを身をもって感じました。

<5>東京ロシア語学院では毎年12月に学院祭があります。学院祭では各学年がロシア語で劇を演じることになっていて、1年生もロシア語だけで劇をします。学院に入学し、間もなくしてそのことを知った時は、まだロシア語を全く知らない自分が9ヶ月後にロシア語で芝居をしている姿は想像できず、本当にそんなことができるのか半信半疑でした。それからロシア語の授業が本格的に始まり、日々の勉強に追われると、語劇のことはすっかり忘れてしまっていました。ロシア語漬けの日々を送り、気がつけば秋。秋になると学院祭の話題が出始め、語劇の台本も考えなければいけなくなります。クラスみんなで意見を出し合い、ストーリーをまとめていきます。先生の力も借りながら、オリジナルのロシア語台本を作り上げます。台本が出来上がったら、各自台詞を覚え、言い回しの練習や動きをつけての稽古をしていきます。放課後も残り、稽古を重ね、学院祭当日。ホールを埋め尽くしたお客さんたちの前で練習の成果を披露します。9ヶ月前には想像もできなかった自分がそこにはいました。

<6>私は大学の第2外国語でロシア語を学びましたが、ロシア語をきちんと勉強したいという気持ちで学院本科に編入しました。学院の授業を受けてみて、それまで学んできたことの多くは「覚えた気」になっていただけで、しっかり身についていないことが分かりました。学院本科の授業では口頭練習が多く行われます。繰り返し口に出してトレーニングをすることで、知識を実際に使える能力に高めることができます。これによって曖昧に覚えていたこともしっかり定着し、確実に身につけることができました。今までとは違った教え方に始めは戸惑いましたが、使えるロシア語を身につけるという点では理にかなっているやり方だと思いました。

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